ベルリン その2

ベルリンの博物館や美術館の集まる地区Museuminsel近くには、イギリスの建築家David Chipperfieldの設計したギャラリーがあります。気になりすぎたので入り口の重たい木製のドアを開け、入ってみることにしました。
実は、スマートに入ったわけではありません。ギャラリーに展示されている作品を見学するのが目的ではないので、単純に建築だけをみたいという不純な動機で入ってもいいものかどうか、入場料は必要なのかどうかと、はじめは躊躇しながら入り口のガラスにへばりつくように案内板を慎重にのぞきこんでいました。怪しいアジア人を見るに見かねてか中の受付のおじさんが、人懐っこそうに「入りたかったらベルをならしたら」と言わんばかりにジェスチャーでベルの方向を指差し、教えてくれたのでした。意外とウエルカム状態で受付では親切に階の説明をしてもらいました。おそらく、私と同じようなChipperfieldファンが沢山やってくるのだと思います。
このギャラリー、歴史的建造物の残るブロックの第二次世界大戦で破壊された一角に建てられた、クラシックな石作りの外観。マッシブなんだけど、ファサードの大きな窓や木製のパネルのおかげかモダンな雰囲気です。内部も余分なものをそぎ落としたすっきりとしたデザインででした。